知り合った女性と恋人関係になる
「何で、こんなに好きになっちゃったんだろう...」
彼女は、自分の想いを告げベッドでそう呟いた。
彼女自身が、自分の想いに困惑している。
そんな、表情だった。
恋愛なんて、いつも、そうだ。
最初は、そんな自覚はない。
気づかない内に、少しづつ、意識していく。
だから、女性は、気付いた時に、自分の気持ちに困惑する。
しかし、これは、彼女に限った事ではない。
女性との恋愛の殆どは、その様なものだ。
出会った瞬間、見た瞬間に恋愛感情が沸くケースは、殆どない。
どんな、きっかけであれ、女性を好きにさせるには女性と一線を越えた関係になるにはある印象を与えればいい。
それを自覚出来ているかどうか、が鍵だ。
つまり、要点がある。
逆を言えば、必要な要点なんてそれくらいのものだ。
それを自覚できている男だけが、狙った女性から異性として見られる。
「でね...ねえ、聞いてる?」
こちらが考えに集中して、上の空になっていた事にしびれを切らしたのか、そう追い立ててきた。
「何で、男性って皆こうなの?」
「ああ、それはね...」
そう、恋愛に、出会った場所や期間、関係など必要ない。
たった一つの恋愛知識があるかどうか、だ。
それを知っている者のみ目の前にいる女性と、男と女の関係でいられる。
女性から、想いを告げられる。